インターーーーーーーーーン‼︎まとめパート3
次はアプリ開発系について。
実はすごく楽しみにしていたインターンだったんですよ。これ。
何をしたのかというと……
pepperのアプリ開発‼︎
人生で初めてpepperを触りました。見たことあっても触ったことなかったんですよね。
初めて触るpepperを弄れるということで,ワクワクしておりました。
そしてどうしてもやってみたかったことを実現するまたとない機会。何をしたかったのかというと,
「揺さぶりをかけてくるpepperとジャンケン&あっち向いてホイ」
どういうことかと言いますと,pepperがジャンケン前に「◯◯を出すよ」と宣言してきます。ベタな揺さぶりですね。
pepperがジャンケンに勝った場合,あっち向いてホイ前に「◯◯を指します」とここでも揺さぶってきます。……ベタですね。
ジャンケンの手もあっち向いてホイの方向もランダム関数使ってますので,宣言通りに出すこともあればそうでないこともある,といった感じです。
実際にはこんな感じ。
pepper「グーを出しますね」
p「ジャンケンポン!(チョキ)」
p「ぼく勝ちました?」
(pepperが勝った場合)
人間「勝ったよ(pepperが勝ったことを教える)」
p「上を指しますね」
p「あっち向いて…ホイっ!(左を指す)」
p「ぼく勝ちました?」
(pepperが勝った場合)
人「勝ったよ(pepperが勝ったことを教える)」
p「フフフ,まだまだですね☆」
………ウザいですね笑
ちなみに,pepperにあっち向いてホイで勝利するとpepperは「ガックシ…」と言いながら肩を落としてがっかりポーズを取ってくれます。
終了するには,あっち向いてホイの後にpepperから「もう一度やりますか?」と聞かれるので「いいえ」と答えます。最後にpepperが「またいつでも挑戦してくださいね」と言って終了です。
なんで揺さぶりをかけるpepperを実現したのかというと、人間らしさをもったロボットを実現するとどうなるのか見てみたかったからです。
そして、中の人は、人間味や人間性とはある種のウザったさ、憎らしさ、そして裏切りにあると思っています。
なので、じゃんけん前の宣言に必ずしも従わない「裏切り」や勝った後の煽りにも聞こえる「ウザったさ」「憎らしさ」をもったpepperのアプリを実装してみました。
結果から言うと大成功です。じゃんけんとあっち向いてホイという些細なものだからこそ、そのウザさ、憎らしさは輝きます。
以下は、中の人のくだらない語りになりますので、気にしないでください。
人間らしさはウザったさや憎らしさ、そして裏切りにあるのではないかと考えているということを述べました。人間らしい行為はこれらの要素を包含しており、人間らしさがポジティブに作用するのかネガティブに作用するのかはこれらの3要素が顕在化するか否かの問題なのではないかと思うわけです。
人間らしさといえば共感や同情、優しさですが、まさに3要素を包含しており、これらの要素が顕在化すれば「何がわかるんだ」「余計なお世話だ」とネガティブに作用するわけです。
共感や同情は分かりやすいと思います。自分が窮地にあるときに他人から同情されると場合によってはうざいですよね。漫画でもよくある「あんたに何がわかるっていうのよ!」ってやつです。
優しさもそうです。優しさに基づく振る舞いは往々にして「君のため」という行動原理が根本にあります。そしてその振る舞いを受ける側にとってはお節介になることもしばしばあるでしょう。
もちろん顕在化しないパターンもあります。振る舞いに対してポジティブな感情を抱く時がまさにそうです。「ありがとう」と感じる時ですね。
さて,ここでロボットについて考えてみます。
今のロボットってどうですか?
人間の表情や声調を解析して適切なレスポンスを返すようになってきていますよね。またアンドロイドなど見た目や質感を人間に近づけたものも存在します。人間らしさを視覚的・聴覚的には表現できつつあるわけです。感情面ではどうでしょうか。人間と対話しているときのような感情を抱きますか?
見た目の問題もありますが、「ロボットが相手である」と意識しているため、人間とのやり取りで発生する感情を抱くことはあまりないと思います。
ましてや「ウザったい」と思うことなんてまずないのでは?
そう考えると青いネコ型ロボットの彼の方がよっぽど人間味がありますよね。
なぜか。
あのネコ型ロボットの彼はうざったさを持っているからです。
の◯太くんに対してときには否定的な言葉を投げますよね。憎たらしいことも言いますよね(もちろん最後にはの◯太を助けてくれますけどね)。言葉だけではなく振る舞いもときには憎たらしいですよね。
そういったシーンを見ると,必ずしも人間の願望に合わせようとしない,いわば人間側にとっては「裏切り」に映るこの態度こそが人間味ではないか,と思うわけです。
pepperにそのような機能を盛り込むのは無理なので,今回はあっち向いてホイに揺さぶりをつけるということにしました。
宣言に従うとは限らないという反予測性によって「裏切り」(大げさですね),そしてpepperが勝った時には煽りコメントを出すという,「憎たらしさ」で人間味を表現してみようと考えてのことです。
実際にpepperとあっち向いてホイをして負けると,割とムカつきます。あの声で「まだまだですね☆」とか言われるわけですからね。
案内コンシェルジュのようなご大層なものではなく,めっちゃ身近なところで感じるからこそ人間味なのではないでしょうか。
まあ別になんの役にも立たないので,実装されても子供の遊び相手くらいにしかならないんですけどね。
……役に立つか否かなんていうことは二の次です。だってインターンだし。
ロボットがいかにして人間の役に立つか,それも人間らしさを持って人間の役に立つかは多くの人が考えています。
なので,役に立つかどうかを考えることはその人たちに任せとけばいいんです。
考えるのめんどくさいし。
(他の班はみんな案内系やスケジュール管理系など真面目なものを考えていたので,デモの時あまりウケなかった……)
(後出し機能つけておくべきだったと帰り道で反省したのは内緒。)